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写真修復について

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写真の状態について教えてください

古くなった写真は劣化レベルによって、修復の金額や納期がかわります。
ここでは劣化のレベルを大きく三つに分け、実例とともに修復内容をご説明します。
修復したい写真の状態を教えてください。

劣化レベル1

劣化レベル1 変色のみ
修復前 修復後
修復前   修復後

参考価格:12,000円〜 参考納期:1ヶ月

修理依頼をする


劣化レベル1 変褪色と銀汚染が軽度
修復前 修復後
修復前   修復後

参考価格:18,750円〜 参考納期:1ヶ月半

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劣化レベル2

劣劣化レベル2 変褪色と銀汚染が中度以上
修復前 修復後
修復前   修復後

参考価格:25,000円〜 参考納期:2ヶ月

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劣劣化レベル2 剥離、折れ、破れなどが含まれる前処理が必要なもの
修復前 修復後
修復前   修復後

参考価格:42,500円〜 参考納期:3ヶ月

修理依頼をする


劣化レベル5 修復不可能なもの

修復前  

劣化レベルが3は化学処理がおこなえないため修復不可能となります。


参考料金

サイズ 劣化レベル1 劣化レベル2 圧着分離
キャビネ判以下
(117×170mm)
¥18,000 ¥36,000 ¥8,500
八つ切り以下
(164×214mm)
¥25,000 ¥46,000 ¥11,400
六つ切り以下
(202×245mm)
¥36,000 ¥72,000 ¥14,300
四つ切り以下
(252×303mm)
¥43,000 ¥79,000 ¥23,000
半切り以下
(346×422mm)
¥58,000 ¥110,000 ¥33,000
全紙以下
(455×557mm)
¥72,000 ¥143,000 ¥43,000
納期 1ヶ月 2ヶ月  

知って頂きたいこと(ご注文の前にご確認ください。)

1.修復は専門の業者がおこないます。

劣化レベルの判断から修復まで、ナカバヤシの委託する専門の業者(リボテック)がおこないます。

2.事前に劣化レベルの診断費用が必要になります。

写真の修復は、劣化レベルや大きさなどさまざまな条件により変わります。
専門業者にて事前診断をおこない、その後お見積もりさせて頂きます。

3.台紙にのり付けされた写真は分離料金が必要になります。

台紙などに貼られた写真をはがす場合は圧着分離料金1枚分が発生します。 また台紙の寿尾﨏によっては再使用できなくなる場合があります。


【ご注意ください】
※以下に該当する写真は、修復が困難となっております。予めご了承下さいませ。


  1. カラー写真全般
    カラー写真のシステムは、染料や顔料で画像を形成しています。
    現在の技術では化学的な修復技術は確立されていません。
  2. ピクトロやプリンターで作られた、カラー・白黒写真
    一見すると銀塩写真と同じ様に見えますが、これらの写真は「印刷物」です。
    プリント用紙に、レーザーやインクジェットでトナーや染料・顔料を使って画像を作っています。
    化学的な修復技術は確立されておりません。
  3. 特定の劣化条件が入った白黒写真
    銀塩写真及び鶏卵紙写真は、基本的には修復技術が確立されておりますが、
    劣化の状況によっては、本来の画像に戻らないケースや修復不可能な場合があります。

    1. 修復不可能な場合
      ・画像膜面が剥離しているもの、欠損のあるもの。
      ・画像膜面が鱗状(ウロコ)にひび割れしているもの。
      ・制作時の現像処理における定着不良による「ハロゲン化銀」が残留しているもの。
      (多くの場合、残留箇所に茶色のシミ状の変色が見られます)
      ・画像面に深い傷があり、傷の両側がめくれたり、画像膜面が紙から剥がれているもの。
      ・画像膜面深部までカビが発生していたり、発生した痕跡があるもの。
      (カビが発生すると、ゼラチンが水溶性に変化するため、化学的な処理が不能です)
    2. 本来の画像に戻り難い場合 
      ・化学的劣化(変褪色)が進行し過ぎて、画像銀の大部分がイオン化したもの。
      (最大濃度とコントラストの低下が起こります)
      ・墨や顔料などの汚れが酷く付着したもの。
      (支持体の紙やゼラチンが染められているため、完全には落とせません)
  4. 古典技術によるモノクロ写真
    初期の写真術が発明されてから、様々な方法と技術による写真が生まれました。
    市場に於ける流通量は少ないのですが、幕末から明治後期まで制作されていました。
    以下の写真の化学的な修復技術は確立されておりません。

    ダゲリオ・タイプ  (いわゆる銀板写真です)
    アンブロ・タイプ  (ガラス板写真です)
    ソルテッド・ペーパー(塩化銀紙。日本では殆ど普及しませんでした)
    P.O.P       (焼き出し印画。コロジオンタイプとゼラチンタイプの2種類がある)
    無光沢コロジオン焼き出し印画 (画像銀に金メッキをしてから銀メッキをしたもの)
    プラチナ・プリント (白金を利用した写真。耐久力があるので劣化の進行が遅い)
    コロタイプ     (油性インキを転写したもので、印刷物の一種)

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