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一冊のアルバムを大切にのこしていくために〜芋っ子ヨッチャンのアルバムが修復されるまで〜

戦中戦後に活躍した報道写真家、影山光洋氏。彼がのこした一番の傑作であり、また同時に、ごく個人的な家族アルバムでもある『芋っ子ヨッチャンの一生 五年二ヶ月涙の記録』を、ナカバヤシさんが修復することになりました。影山家にとって、さらに、われわれ日本人にとってもかけがえのない一冊の貴重なアルバムを、末永くのこしていかなくては。そんな使命を胸にスタートしたプロジェクトの顛末を、どうぞお読みください。
文=高木さおり(Re:S)

  | 目次

第一回「影山光洋氏と芋っ子ヨッチャンのアルバム」

戦時中、朝日新聞社の花形カメラマンとして世界中を飛び回り、戦後はフリーカメラマンとして急速に変わりゆく日本の姿を追った、影山光洋氏。彼の一番の傑作と言われる『芋っ子ヨッチャンの一生 五年二ヶ月涙の記録』のアルバムをナカバヤシが修復に乗り出すまでのお話です。

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第二回「アルバムを修復するまえに大切なこと」

「修復」といっても、そのカタチは千差万別。お客さんの頭にあるイメージひとつひとつを掬い上げ、言葉にして確かめていく。そうした話合いを経て、次にお客さんに渡されるのが「修復方針」。完成型に向けた具体的な修復の提案がなされます。

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第三回「末永くのこしていくために」

修復方針をもとに、明確な修復イメージが固まった、影山家の大事なアルバム。その修復の日がついにやってきました。訪れたのは、兵庫県養父市、美しい山々に囲まれたナカバヤシ兵庫工場。書籍、アルバム修復の仕事に就いて約40年の職人さんによる修復がスタートします。

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