古くなった写真は劣化レベルによって、修復の金額や納期がかわります。
ここでは、修復可能なものと、修復不可能なものをご紹介します。
修復したい写真の状態を教えてください。
| 修復可能なもの
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修復前 | 修復後 |
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修復前 | 修復後 |
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修復前 | 修復後 |
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修復前 | 修復後 |
| 修復不可能なもの
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| 参考料金
サイズ | 修復作業(税込) | 圧着分離(税込) |
---|---|---|
キャビネ判以下 (119×164mm) |
¥50,160 | ¥15,840 |
六つ切り以下 (202×245mm) |
¥92,400 | ¥26,400 |
四つ切り以下 (252×303mm) |
¥112,200 | ¥39,600 |
半切り以下 (354×430mm) |
¥198,000 | ¥66,000 |
全紙以下 (455×557mm) |
¥237,600 | ¥105,600 |
納期 | 2~3ヶ月 |
| 知って頂きたいこと ご注文の前にご確認ください。
劣化レベルの判断から修復まで、ナカバヤシの委託する専門の業者(リボテック)がおこないます。
写真の修復は、劣化レベルや大きさなどさまざまな条件により変わります。
専門業者にて事前診断をおこない、その後お見積もりさせて頂きます。
台紙などに貼られた写真をはがす場合は圧着分離料金1枚分が発生します。 また台紙の状態によっては再使用できなくなる場合があります。
【ご注意ください】
※以下に該当する写真は、修復が困難となっております。予めご了承下さいませ。
カラー写真全般
カラー写真のシステムは、染料や顔料で画像を形成しています。
現在の技術では化学的な修復技術は確立されていません。ピクトロやプリンターで作られた、カラー・白黒写真
一見すると銀塩写真と同じ様に見えますが、これらの写真は「印刷物」です。
プリント用紙に、レーザーやインクジェットでトナーや染料・顔料を使って画像を作っています。
化学的な修復技術は確立されておりません。特定の劣化条件が入った白黒写真
銀塩写真及び鶏卵紙写真は、基本的には修復技術が確立されておりますが、
劣化の状況によっては、本来の画像に戻らないケースや修復不可能な場合があります。
- 修復不可能な場合
・画像膜面が剥離しているもの、欠損のあるもの。
・画像膜面が鱗状(ウロコ)にひび割れしているもの。
・制作時の現像処理における定着不良による「ハロゲン化銀」が残留しているもの。
(多くの場合、残留箇所に茶色のシミ状の変色が見られます)
・画像面に深い傷があり、傷の両側がめくれたり、画像膜面が紙から剥がれているもの。
・画像膜面深部までカビが発生していたり、発生した痕跡があるもの。
(カビが発生すると、ゼラチンが水溶性に変化するため、化学的な処理が不能です) - 本来の画像に戻り難い場合
・化学的劣化(変褪色)が進行し過ぎて、画像銀の大部分がイオン化したもの。
(最大濃度とコントラストの低下が起こります)
・墨や顔料などの汚れが酷く付着したもの。
(支持体の紙やゼラチンが染められているため、完全には落とせません)
- 修復不可能な場合
古典技術によるモノクロ写真
初期の写真術が発明されてから、様々な方法と技術による写真が生まれました。
市場に於ける流通量は少ないのですが、幕末から明治後期まで制作されていました。
以下の写真の化学的な修復技術は確立されておりません。
ダゲリオ・タイプ (いわゆる銀板写真です)
アンブロ・タイプ (ガラス板写真です)
ソルテッド・ペーパー(塩化銀紙。日本では殆ど普及しませんでした)
P.O.P (焼き出し印画。コロジオンタイプとゼラチンタイプの2種類がある)
無光沢コロジオン焼き出し印画 (画像銀に金メッキをしてから銀メッキをしたもの)
プラチナ・プリント (白金を利用した写真。耐久力があるので劣化の進行が遅い)
コロタイプ (油性インキを転写したもので、印刷物の一種)